匝瑳と書いて「そうさ」と読みます。
あまり馴染みのない方も多いと思います。
書くことはもちろん、読むことさえも難しい「難読市名の横綱格」との評価も……。
平成18年に八日市場市と野栄町が合併して誕生した「匝瑳市」。
千葉県の北東部に位置し、成田空港から車で30分の距離にある。
市の北部には里山などの緑、南部は九十九里海岸など、
ここには個性たっぷりの魅力あふれるスポットがたくさんあります。
歴史と文化を育む街で豊潤な自然の恵みを堪能
- 九十九里浜で波とたわむれる
- 海岸近くは新鮮な海鮮が食べられる店がたくさん
- 風情あふれる街並みをぶらり散歩
- 飯高檀林跡で深い歴史に触れる
- 巨樹巨木の森で自然の力強さを感じる
- 地元直売所で匝瑳の旬をお持ち帰り
匝瑳市の概要
人口:35,349人(令和3年3月末時点)
市の花:チューリップ
色鮮やかで子どもからお年寄りまで癒される花です。
「そうさチューリップ祭り」では毎年きれいなチューリップが見られます。
市の木:イヌマキ
匝瑳市の特産で、日本有数の植木のまちにふさわしい木です。観賞用としても人気があり、市域には生垣も多く見られます。
市の鳥:ウグイス
身近で親しみやすく、鳴き声がきれいな鳥です。
鳴き始める季節が早春であることから春告鳥とも呼ばれます。
「匝瑳」の語源
匝瑳という地名の由来は、平安時代前期の歴史書『続日本後紀(しょくにほんこうき)』によれば、5世紀の終わり頃から6世紀のはじめにかけて、畿内(現在の近畿地方)の豪族であった物部小事(もののべのおごと)という人物が、坂東(ばんどう)(現在の関東地方)を征した勲功によって、朝廷から下総国の一部を与えられ、匝瑳郡(さふさごおり)とし、小事の子孫が物部匝瑳氏(もののべのそうさ)を名乗ったと伝えられています。
匝瑳の語源については、諸説あって定まっていませんが、発音での「さふさ」という地名があり、「さ」は「狭」で美しい、「ふさ」は「布佐」で麻の意で、“美しい麻のとれる土地”であったとする説や、「さ」は接頭語で、「ふさ」は下総国11郡中で最大の郡であったことに由来するという説があります。
匝瑳は、「さふさ」に縁起のよい漢字を充てたものと考えられています。
なお、漢和辞典によれば、漢字の「匝」は、訓読みで“めぐる”と読み、一巡りして帰るという意味があり、「瑳」は、訓読みで“あざやか”あるいは“みがく”と読み、あざやかで美しいという意味があります。