八重垣神社祇園祭(8/4,5)

2025年 年番町「下出羽区」
2025年 年番町「下出羽区」

千葉県匝瑳市下出羽区で、毎年夏を迎える頃に開かれる八重垣神社祇園祭。「次世代に残したいと思う『ちば文化資産』」にも選定されているこの祭りは、元禄10年(1697年)より300年以上の時を重ねながら、今も変わらず地域の人々に愛され続けています。10の町内から20基ほどの神輿と囃子連が集まり、静かな街並みに夏の熱気を運んできます。

開催日: 2025年8月4日(月)・5日(火)
会場: 八重垣神社(千葉県匝瑳市下出羽区)
見学: 自由

祭りに息づく伝統

囃子と掛け声の調べ

笛と太鼓が奏でる軽やかな音色に合わせて、「あんりゃぁどした」という掛け声が響きます。明治中期以降に生まれた祇園祭特有の囃子は「三川囃子」と呼ばれ、10の町内がそれぞれ異なる調べを持っています。街角に重なり合う10種類の祭囃子は、この土地ならではの音の風景を作り出しています。

水と祭りの風景

真夏の日差しの下、神輿を担ぐ人々に見物の人たちが冷たい水をかける光景があります。バケツから勢いよく注がれる水は、暑さの中で汗を流す担ぎ手たちに涼をもたらし、同時に祭りの熱気を一層高めています。

女性たちの神輿

かつては女人禁制とされていた神輿担ぎに、時代とともに変化が訪れました。今では女性だけが担ぐ神輿が各町内から出され、祭りの初日の夕方、10基の女神輿が街を練り歩きます。全国的にも珍しいこの光景は、伝統の中に新しい息吹をもたらしています。

連なる神輿の行列

祭りの2日目に行われる神輿連合渡御では、各町内の神輿と囃子連が一つの大きな列となって街を巡ります。八日市場小学校を出発点として延々と続く行列は、大正時代から受け継がれてきた光景です。夕刻、八重垣神社へと向かう神輿たちの姿に、祭りは静かな高まりを見せます。

祭りの詳細

開催日時 2025年8月4日(月)
・神社神輿宮出:7:15~
・女神輿連合渡御:18:00~

2025年8月5日(火)
・神輿連合渡御:11:00~
・神社神輿還御:18:00~
会場 八重垣神社
見学 自由
問合せ 匝瑳市観光協会事務局
TEL: 0479-73-0014
交通 JR総武本線八日市場駅下車

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